液状化被害は主に地震のときに発生しますが、土地変形による住宅の被害は液状化現象だけが原因ではありません。地震がなくても生じる不同沈下や地盤沈下の方がはるかに切実です。

これらの沈下は、日々、少しずつ進行して徐々に建物が傾き、また亀裂が入るという被害を発生させうる
からです。

1 不同沈下とは

不同沈下とは、建物が不揃いに沈下することで、建物全体が均等に沈下するのではなく、斜めに傾いていく現象です。(分かりやすい図はこちら→
株式会社山成 ジオテック株式会社

不同沈下は、建物が不均一に沈下する被害なので、地盤の硬軟だけでなく、硬軟の不均一性を見抜くことが重要になります。

この硬軟の不均一がよく見られるのが宅地造成地ですね。宅地造成地においては、傾斜部に土を盛った部分(盛土)が沈下を起こしやすいため、同じ敷地内に固い切土部があると敷地面の沈下に差が出てしまいやすいのです。 (参考となる図はこちら→「いい家」を作る会 All about

山を切り開いた造成地や水田・湖沼を埋め立てた造成地は、不同沈下のリスクが大きく、杭を打つなどの工事が必要となることが少なくありません。このような土地を買うときには要注意です。

*ちなみに私は、山を切り開いた造成地を買いました。自分なりに調査し、大丈夫だろうと判断したからです。

(参考)不同沈下の被害写真 → エヌプラス新潟

2 地盤沈下とは

地盤沈下とは、比較的広範囲に地盤が沈むことを指します。個々の敷地や建物がバラバラに動くことではなく、周辺道路も含めて地域単位で沈み込む現象です。

災害のほか、地下水や天然ガスの汲み上げ、鉱物の坑道掘削などが原因となります。

ちなみにぽんいちが土地探しをした地域(愛知県長久手市など)には、「亜炭廃坑による地盤の陥没・沈下」が問題となるところがありました(私は友人でもある不動産屋さんに聞いて初めて知りました。)

3 圧蜜沈下とは

圧蜜沈下とは、水分を多く含んだ土が脱水して体積が減ることにより地盤が沈下する現象をいいます。

水をたっぷり吸ったスポンジの上に物を乗せると、水がしみ出ると同時にスポンジが潰れるイメージです。

これは水分を多く含んだ土地で起こるので、粘性土で問題となる一方で、砂質土では殆ど問題とはなりません。

4 土地の陥没

主な原因としては、

・伐採した樹木の根が腐朽したことによるもの
・防空壕や井戸などの空洞に土が吸い込まれたことによるもの
・建物の取り壊しや浄化槽の撤去においてきちんと取り除かずに一部を土地に残し、またガラを埋めたことによるもの

などがあります。

これは主として人災であり地盤沈下と似て非なるものですが、注意は必要です。

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これらの問題の調べ方については、機会を改めて述べようと思います。


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